ケルン大聖堂

ケルン駅コインロッカー事件で大聖堂観光は気分としてはゆっくりできなかったが、
カバン捜索中は実際には待っているだけでヒマなので、無駄に気を揉んでいる
とらの眼を盗んでそれなりに撮影した。

駅前広場。

大聖堂は駅を出た広場のすぐ前、時が黒々と堆積したかのような偉容をもって
そびえ立っている。

ケルン大聖堂は観光名所なので駐在時代は日本からの客を案内して
よく行ったものだ。
フランスの落ち着いた大聖堂を見慣れた眼で見てみると、天国を目指し
凝り固まったゴシック様式の前衛として鋭くそして暗い印象だ。
大きく突き出た尖塔にドイツ的執念というか徹底性を感じる。







2度焼失し現在の3代目は1248年に着工したが宗教改革が起こり頓挫、完成は
1880年だから約600年かかって作り上げたことになる。
第二次大戦時の空襲で14発の直撃弾を受けたが崩壊せず持ちこたえた。
1954年までに復旧工事を終え現在に至っている。
内陣は爆撃で完全に破壊されたが今はほぼ昔の姿に復元されている。

 

カバンも無事戻り、列車は定刻に発車した。
ラッセルに向かう途中にコーヒーとエクレアのサービスがあり、ブラッセルを発つと
今度は夕食が出た。
チキンと野菜、ふたつから選べる。ワインとペリエもつく。
これで運賃70ユーロとはどうなっているのか?


デュッセルドルフで買った弁当はもったいないので帰宅後2度目の夕食にした。
こういうことが重なり太っていくのだが、それなりの理由があるのである。(いの)