ウィーンの銅像めぐり
ウィーン市内には大きな公園が二つあり、どちらもホテルから近く徒歩10分位だ。
まず市立公園に向かった。黄葉は終盤だった。
小さな池の畔で水鳥にパンくずを
与える家族。
「ワルツ王」ヨハン・シュトラウス二世像(1825−1899年)。
ウィンナ・ワルツの軽やかな感じが出ている。
なお同名の父親は「ワルツの父」と呼ばれている。
「歌曲の王」フランツ・シューベルト像(1797−1824年)。
「冬の旅」のような重々しい表情だ。
ウィーン市長とヴィーナスはおまけ。黄葉が美しかったので...つい。
市民公園から1ブロックの所にベートーヴェン広場がある。
「楽聖」ベートーヴェン像(1770−1826年)。
笑顔からは一番遠い人だろう。
リングと呼ばれる環状道路を西へ行くと王宮庭園が右手に、
庭園内ブルグ門の裏あたりに佇む石像は、
「神童」モーツアルト像(1756−1791年)。
白く、スマートなのがイメージだろうが、身長163cmとチビだったのだ。
庭園のはずれ、リングに面した所に泰然と座るゲーテ像(1749−1832年)。
「文豪」にして政治家でもあったのでやはり偉そうな風貌だ。
ゲーテが見詰める先、リングをはさんだ反対側の広場に立つのは、
シラー像(1759−1805年)。
彼にだけは冠名がないが、詩人・劇作家にして思想家。
若いころ読んだせいか、ゲーテのゆったり感より、シラーの激しいドラマツルギーの
熱情感の方が自分は好きだった。
なお二人は同じ墓地(ヴァイマル)で隣り合って眠っているという。(いの)
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