ウィーンでシーフード

ホテルから歩いて5分ほどのところにウィーンの青空市ナッシュ・マルクトがある。
常設市場なので、野菜・肉・チーズ・魚などを売る店だけではなくテイクアウトやカフェ、レストランもあり、コンパクトになったダゲール街のような印象だ。街の有名カフェでなくしっかりしたランチを求めてとびこみでレストランを探した。

魚貝類を売っている店に併設されているシーフードの店を見つけた。
内陸国オーストリアとシーフードは結びつかないイメージだが、ウィーンの魚貝類の
生鮮さのレベルは高い。生ガキの店もあるし、お惣菜も充実している。
ウィーンは意外と地中海に近いのだ。アルプス山脈の東端を迂回するルート、つまり
ハンガリースロベニアの国境縁を南西に下りて行くとヴェニスまで約600キロ、東京・神戸の距離だ。今や国境は素通り、高速道路は延伸し、保冷・冷凍トラックで7〜8時間、直行列車でも8時間弱である。
ゲーテもアルプス越えを避け、この比較的平坦なルートでヴェニスへ行った。

前菜にアンティパスト盛り合わせと特製フィッシュスープをとる。
アンティパスタと銘打っているが、シーフード店なので魚貝類盛り合わせだ。

スープの味付けはちょっとトムヤムクンに似ている。塩加減もちょうどよくおいしい。

この店の売りは、店先に並ぶ魚を選び、好みの料理を注文できること。このシステムは香港と同じだ。
グリルしてもらうことにして、小さめのタイの仲間にし、一匹を二人でシェアする。
イタリアだとこれにオリーヴオイルがかかってくるが、ここでは自分でかけるようにと
別になっている。フランスではソースがついてくるが、ここはシンプル、こうした魚料理がヨーロッパにはあまりない。

グリルにはポテトがついてくるが、これも好みで選べる。辛い味付けというのがあったのでそれにしたら、ピリッと辛みが効いていておいしい。
この辛さはなんなのか聞くとチリであるとのこと、後でマーケットで買うことにした。

バランスをとるためサラダも頼んだ。

店内にはバーがあり、飲み物が充実している。

パリのシーフードの店よりおいしい。ウィーンはメシがまずいという印象を改める。
さっそくスパイス類の店へ。チリも何種類かあったので辛い物と聞いて2種類、その
ほかグーラッシュ用香辛料、パプリカなどいろいろ買い込む。

飛行機での移動でなければ絶対買っていたと思う
ヴィネガー専門店。

自家製お漬物の店、シュクルートと
ピクルスが樽にいっぱい。

タコの酢漬けがおいしそうだったので買った。パリの自宅に帰ってからきゅうりとタコの酢のものにした。タコの料理の仕方はパリよりウィーンに軍配があがった。(とら)

スープ      7.5
アンティパスタ  8.5
ゴールドバス  18.
ポテトピューレ  2.
サラダ      9.
食前酒 2杯   6.2
水        2.6
ワイン 1本  25.2
合計      79ユーロ

Nautilus
am Naschmarkt 673, 1040 Wien
電話 0660-7766633