ホイリゲ
ウィーンは約700ヘクタールのブドウ栽培面積を持つ、世界唯一の大都市圏のワイン生産地。そしてホイリゲとはワインの新酒を飲ませてくれるブドウ農家直営の居酒屋のことだ。
調べてみるとウィーンの森一帯にたくさん点在している。その中で比較的交通の便が良い、ベートーヴェンの遺書で有名なハイリゲンシュタットにあるホイリゲの中から、
ホテルのフロントの青年が先週行きおいしかったというお奨めの店を予約してもらった。
地下鉄でハイリゲンシュタット駅まで行って38Aのバスで
10分、停留所のすぐそばの店、と丁寧に教えてもらった
ので、迷いもせず店に着いた。
ホイリゲには、もうクリスマスの飾りつけが、
扉をあけると薪が積み重ねてある。
火の色が美しい。
ここはビールも自家製。いのは当然ビールを頼む。とらはゼクト(発泡酒)にした。
珍し物好きのいのはガチョウのスープ。
日本では食べられないと言って、いのはメインに鹿の背肉のローストを注文。
とらは名物ウィーンナー・シュニッツエル、付け合せにインゲン。
その間とっかえひっかえいろんなワインを飲む。
あとでみたら全部でグラス(48ml)にすると11杯。
デザートはお奨めのチョコレートケーキにチョコレートアイスクリーム載せ。
そして食後酒はシュナップス。
お勘定は100ユーロを超えた!
居酒屋なのに高いと思ったが、内訳をみて納得。
半分が酒代であった。
一杯は4ユーロ前後だが積み重なると……
ウィーン最後の夜がホイリゲ、なかなか良いチョイスだった。
夏は庭にテーブルを出してワイン畑を眺めながら飲めるらしい。
そんな季節にまた来たいものだと思った。
前回と今回合わせてまだ行き残したところは:
「第三の男」最終シーンの中央墓地、
ウィーンの森のあちこちにあるベートーヴェンの散歩道。
もっと極めたいものは「食」。観光ガイドに載っているような店に行かなければけっこう
美味しい店があることが判った。イタリア料理や中華料理にも行ってみたいものだ。
再訪したいのはオペラ座、来年の5月はエリーナ・ガランチャの「カルメン」、
行きたいなあ……(とら)
Figls
Grinzinger strasse 55、A-1190 Wien
電話 01-230-42-57