秋の産直ワイン見本市とナチュラルワイン

春にシャベレ見本市会場であった産直ワイン見本市、秋はポルトヴェルサイユ展示場で開催予定、と日時を手帳にしっかり書き込んで楽しみにしていた。
春の時はひとり6ユーロの入場券を結局3日分買ったが、今回は前回購入したワイナリーから招待券が送られてきており、ただ。
ちょうど東京から遊びに来ていた弁護士のN氏を誘って3人で出かけた。

メトロ・ダーンフェルロシュロー駅の入り口、
美しい紅葉も最後だ。


トロカデロで乗り換えてポルトヴェルサイユ行の地下鉄のホームに行くとめちゃくちゃ混んでいる。最初の電車には乗れない、プラットホームの前方に進むがそれでも
ホームは人でいっぱい、パリでこんなに混んだ地下鉄を見るのは初めてだ。3番目の電車にやっと乗れた。みんなポルトヴェルサイユで降りる、ワインフェアはこんなに
人気がと思ったら、この見本市会場は大きく、様々な見本市が同時に開かれていた。

ワイン見本市パビリオンは7の1。案内の看板がでているので、迷わずすぐ行けた。



会場に向かうとらとN氏。
お馴染ショッピングカートが帰りはワイン壜で一杯になる。


前回の経験から、最初に出展社のカタログを買った。これでお目あての地域、ワインを検索して、ブース番号を書き出しAから順番に廻っていく。
今回は帰国を控えて日本に持って帰る赤ワインを探す。
旅行で行ったローヌ渓谷のシャトーヌフ・デュ・パップ、ここは名前が売れすぎているが、その傍にあるこのごろ人気が出てきたラストーとケランヌにまずトライ。
何軒か廻ってラストーのビオワインに注目。

会場を廻っていると見覚えのある顔が、春のフェアであったアルマニャックの人懐こいにいちゃんフィリップだ。前回最終日には売り切れていた食前酒とお土産用にアルマ
ニャック小瓶3本セットを買う。
銀賞受賞のワインも試飲してみる。
次にロワールワイン、赤とドライの白ソーヴェニオンに絞って試飲。

N氏も要領をすぐに呑み込み、自分好みのブルゴーニュを探すと言い会場で別れる。
この日は全部で8本のワインと食前酒、アルマニャックを購入した。
春は有料にも拘わらず3日通ったが、今回は無料なのに結局2日しか行かなかった。この見本市での購入にあまりこだわらなかったのは、直前にナチュラルワインの存在を知ったから。

ナチュラルワインとは? ビオワイン有機栽培のブドウが原料というだけで、ワインの熟成過程にはこだわらない。この熟成過程にもこだわるのがナチュラルワイン。
酸化防止剤や熟成をストップさせる二酸化硫黄、アルコール度を高くするための糖分など添加物を一切加えず、ブドウの力だけで熟成したものだそうだ。絞りたてのオレンジジュースを飲んだ人は缶詰や瓶詰のオレンジジュースをおいしいと感じなくなるように、いったんナチュラルワインを味わったら、添加物のはいったワインは体が受け付けなくなる、という記事を読んで、これはぜひ味わってみたいと思った。

市内に何軒かナチュラルワインの店はあるが、パリを再訪している従妹のミイと午前中ギャラリーラファイエットに行った後、まず9区のオペラ座の北にある店に行ってみた。最初シャッターが閉まっていたので、潰れてしまったのかと思ったが、12時15分過ぎにやっと開店。

 
まず白ワイン、お奨めに従って
違う品種で一杯づつ試す。
スッキリした味だ。



定食は前菜とメインの組み合わせ。
3人それぞれの組み合わせで食べたが、詳細は省略。
 


スィーツ好きのミイはデザート・ヨーグルトをとり、
みんなに分けてくれた。
店内はレストランというより趣味の店の片隅でワインとちょっとした食事を出すというかんじ。日本の自然食品の店と似たような雰囲気だ。

肝心のナチュラルワインは赤白合計6種6杯を試してみた。確かにきれいな味では
あったが、絞りたてのオレンジジュースの例えはやや大げさに思えた。(とら)

定食 @16x3名 48
デザート      10
グラスワイン    30.5
水とコーヒー     6.5
合計        90.5ユーロ

Autour d'un verre
21 rue de Trevise 75009
01-48-24-43-74