なつかしのお店 その二 ビヤホール・シューマッハ

ドイツはビールの国だが、アサヒやキリンといったナショナルブランドはなく、地域や
都市ごとの、いわゆる地ビールが一般的だ。
デュッセルドルフではアルト(古い)ビールという、イギリスのエールと同じ上面発酵
ビールがご当地ビールだ。なお同じ製法でケルンやミュンヘンにもそれぞれのビールがあるが、それらは黄金色をしており、対するデュッセルのは暗い色をしているので
ドゥンケル(暗い)ビールとも呼ぶ。(補足すると、現在主流のラガービールは下面発酵で製造されている。これ以上知りたい人は自力で調べること。)
ビンや缶で販売しているアルトビールの大手は幾つかあるが、このシューマッハはここで造って、ここで飲むか、専用の徳用大ビンをここに買いにくるしかない、という究極のローカルビールである。いのはこのビヤホールから数十歩のアパートに住んでいたので、いつも賞味期限一週間の大ビン数本を買いに行ったものだ。


12時を少し過ぎた時間で結構繁盛している。ビールの方がミネラル水より安いのだ。
 




焼ソーセージを一本だけ頼む。ドイツの芥子はやや酸味があるマイルドな味で肉料理には欠かせない。

名物料理アイスバイン(豚のモモ肉の塩ゆで)。肉が好きな人は夢中でかぶりつくが、相当な量なので日本人で完食できる人は少なかった。

ここのザウアークラウト(キャベツの酢漬煮)は天下一品。アイスバインにも付け合せで付いてくるが、すぐなくなり追加注文した。


完食。ただし二人がかりで一皿を、です。


下の値段内訳を見て欲しい。
ビールは一杯2ユーロでコーヒーより安いのだ。
気分よくなりチップをはずもうと思ったが、ここはカード不可。
二人が持ち合わせていた現金は合計しても43ユーロしかなく、辛くも皿洗いをせずに済んだが、チップを置けなかったのが残念だった。(いの)

焼きソーセージ   5.5
アイスバイン   14.5
ザウアークラウト  3
白ワイン      5
ビール 6杯   12    @2  
コーヒー      2.5
合計       42.5
現金のみ

Brauerei Schumacher
0211-32 60 04