ワルシャワのアパート

ショパンコンクールへ行こうと決めた時、最初に確保したのはアパートメンントホテルだった。
夕方の部の演奏が終わるのは8時半近くで、その後食事に行くと9時頃になる。
ワルシャワのレストランは閉店が早く、もう台所の火を落としているところも多い。
ポーランド料理はグーラッシュ系のスープ、焼いた肉やソーセージ、餃子タイプのようなものぐらいでバリエーションが少なく、我々の好きな生野菜にはドレッシングが
どっさりかかっているのが大部分。ちなみにサラダ系の野菜でもなぜか固めで、
歯ごたえ十分。
大好きな京都旅行でも自炊しているとらはホテルでの自炊が全く苦にならないので、3泊以上の宿泊はキッチン付きの部屋を選ぶことが多い。
安上がりだし、好きなワインも値段を気にせずに飲めるし、酔っぱらった後も夜道を歩いて帰らなくても良い。いいことづくめである。

BOOKING.COMで予約したアパートはショパコン会場から歩いて10分ぐらい、地下鉄中央駅から歩いて5分という町の中心。
空港からタクシーで到着すると予定時間より30分ぐらい早かったので、待ち合わせているオーナーはまだ来ていなかった。

門番のおじさんにボディランゲージを駆使して門の中に入れて
くれるよう頼み、中庭でオーナーの到着を待つ。
セキュリティは万全だ。


このビルは6階建て。中庭の奥に建っているので静か

外国でアパートを選ぶ基準は
1.建物としてはエレベータがあること
2.設備としてはシャワーだけでなくバスタブがあること
3.場所としては夜ひとりでも歩けるくらい人通りがあるが静かな場所
今回は事前現地リサーチをしているわけではないからロケーションは勘で選んだ。

まずバスタブをチェック

ベッドはちょっと小さいがОK。

びっくりしたのがクローゼット 90センチの長さの傘と比べてください。
いのが手を伸ばしてもハンガー掛けまであと10センチ届かない。

さっそくテレビでもとリモコン操作をするが、全然映らない。
オーナーに連絡して使い方を教えてもらう。しかし新しい機種なのでオーナーもよく
わからないらしく、アシスタントの女性を呼ぶ。1時間ぐらいのトライ&エラーの結果、やっとテレビは見れるようになった。しかしCDはいろいろ操作しても何故かテレビと音声がかぶる。
ということで、日本から持ってきたポリーニショパンを聴くのはあきらめた。

テレビをつけるとちょうど2次予選の最終演者、アリシマ・ミヤコが演奏中
(コマーシャルなしで完全生中継)だった。

なお翌日の記事には「彼女の演奏は記憶にほとんど残らなかった」との激辛評。
彼女は3次へは進めなかった。(とら)